Suzukinoki


– 日々雑感 –

23,型について

歴史学者の村井康彦さんが茶の湯をテーマにしたトークセッションを行っていたところ、会場の客席にいた芸術家の岡本太郎さんに次のような質問を投げかけられたそうです。「どうして茶をわざわざ堅苦しい思いをして飲まねばならないのだ」・・・

2022.10.24

22,寄り道

知らない街を気ままに歩くのが好きで最寄り駅の一つ手前の駅で降りて帰り道を検索しながら帰ることがあります。回数を重ねると道も分かってきてしまうのであえて通ったことのない道を選んでみたり。出発地と目的地の間の往復だけではいつも・・・

2022.10.09

21,2022年 9月 志駒

一畳にも満たない狭いテントで一夜を過ごすという体験は私にとって初めての感覚でした。薄いシート一枚を隔てた先は自然そのもの。テントに仰向けになると、秋の虫の鳴き声だけが聞こえてきます。両側だけでなく空や地面からも聞こえてくる感覚です。聞こえてくるという受動的なものではなく、自身の中から生じる音を聞いている感じで・・・

2022.09.12

20,空間設計のお話

個人的に思い入れのあるプロジェクトだったALL YOURS W.I.Cたしか関わらせていただいたのは2016年頃だったでしょうか。今回のお話は空間設計をこれから始めるような若い方のお役に少しでも立てればいいかなと思って書きます。ALL YOURSさんは独自の切り口が・・・

2022.09.01

19,価値観を分ける

自分の持つ価値観は純真に心が動いたものによる原始的な価値観なのか、生きるために身につけた処世的な価値観なのか分からなくなることがあります。いま、そのたくさんの価値観を机に並べてひとつづつ時間を掛けて、分ける作業を・・・

2022.08.18

18,いま考えていること

先日都内の、ある日本料理店へお伺いしました。前回お伺いしたのは寒さの残る3月初旬で、私の大切な友人に連れられていったのですがそれ以来二度目の訪店です。そのときは「山野さんならきっと気にいるお店だと思うから。」という理由で誘っていただきました。私がお茶について新しい・・・

2022.08.10

17, 想像すること

『徒然草』の一文。花はさかりに、月はくまなきをのみ見るものかは。雨にむかひて月をこひ、たれこめて春の行衛(ゆくえ)知らぬも、なほ哀(あはれ)に情(なさけ)ふかし。咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見所おほけれ。これ、初見では・・・

2022.08.07

16, 心が動く瞬間を共有したい

人生のコンセプトとして大切にしているふたつのこと。前回は「新たな文化を創るための公器を作る」ということについて書きました。・・・

2022.08.01

15, 謙虚に生きる

「私たちは巨人の肩の上に乗る小人のようなものだ」これは12世紀のフランスのシャルトル学派で思想家のベルナールの言葉だそうです。・・・

2022.07.29

14, 言い訳をしないでやってみる

「d news agui」グーグルマップが示す赤いピンは本当に目的地を指しているのかがどうも疑わしく、最寄りの駅からの道のりは徐々に脚が重くなっていくのを感じました。・・・

2022.07.18

13,より良い世界を目指す

「ミホミュージアム」『懐石の器』展のためにミホミュージアムへ。最寄りの石山駅から路線バスに揺られて50分。巨石の間を流れる川を眼下に眺めながら、・・・

2022.07.16

12,情熱を持って進む

「中銀カプセルマンシオン」これが正式名称らしい。今年の4月から解体工事が始まっているので写真は昨年の今頃に行われた内覧会のものです。・・・

2022.07.12

11,愛を感じること

現在自身のウェブサイトを作っている最中でして、せっせと過去のプロジェクトを整理しています。お写真は創業間もない頃から私などを信頼してお仕事を任せてくださっている特定非営利法人Learning for Allのオフィスです。・・・

2022.07.07

10,ピーステーブル

最近の仕事の中では一番のスモールピースですが一番のお気に入りになった作品。天板に使われているポリカーボネート板は二枚の表面材の間に細かい仕切りがたくさん付いたダンボールのような中空構造になっており、軽量でかつ耐候性・耐衝撃性に優れた素材です。・・・

2022.07.04

9,長く続くもの2

兜町のK5での設えを見てから(染め物)というものに強く心を惹かれました。均質ではないムラのある色合いは偶然ではなく明確な意図を持って表現されており、手触りの残る美しい仕事でした。・・・

2022.06.29

8,文化の構造

俳句というものに関心を持てずにここまで生きてきたという少しばかりの後ろめたさがあります。というより日本の古典全般を避けてきたといえるかもしれません。・・・

2022.06.26

7,蛇行しながら進む

何の仕事をしているのかという質問に対してはいつも答えに窮してしまいます。自分でもよく分からないから便宜上デザイナーやクリエイターと名乗っていますがいまだにしっくりこない。・・・

2022.06.21

6,長く続くもの

7年ぶりの一般公開となった大徳寺塔頭の孤篷庵(こほうあん)へ。開基は小堀遠州によるもので「孤篷」という号は舟を意味しており、出身地の近江長浜の琵琶湖からの縁故だそう。

2022.06.14

5,受け入れる覚悟2

正直に言えば最後に会って激励をしてもらいたかった。叱ってもらいたかったなと思う。いまだに家にいないのは・・・

2022.05.28

4,受け入れる覚悟

FKJというアーティストを最近よく聴いてる。昨日の台風のような大雨に自宅で観るこのウユニ塩湖でのライブがとても良かった。けどおなかの奥がむずがゆい。・・・

2022.05.28

3,飛び込むこと

新しい仕事で内田染工場様へ。どこの奴かも分からないのに快く受け入れてくださったことが嬉しい。それにしてもこの景色を見たときは、・・・

2022.05.21

2,植物の力

彼らを見ているといつも元気をもらう。ちゃんと生きているし生きようとしている姿が美しい。花も咲かせる。ごく普通のことなのかも知れないけど奇跡に思える。・・・

2022.05.18

1,「果たして自分には何が出来るんだろう。」

「果たして自分には何が出来るんだろう。」これは2016年4月14日(木) にメモアプリに記した最後のことば。京都で初めての仕事をするために来た日に書いた。・・・

2022.04.27