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2022.07.18
d news agui
グーグルマップが示す赤いピンは本当に目的地を指しているのかがどうも疑わしく、最寄りの駅からの道のりは徐々に脚が重くなっていくのを感じました。
d news agui はインスタグラムのアカウントは非公開で所在地も公式は開示していません。
事前にアカウントを承認していただいたので伺う日の営業予定は確認できましたが住所は聞いておらず。
聞くのは野暮だと思ったし、この不確実性を楽しもうと思いました。
お客は営業日時さえ分かれば都合の良い時に自分の意思で行けるし、予約しなければ行かないという選択も可能ですが、営業する側は営業日時を決めたら、食材も新鮮なものを常に準備をしておかなければなりませんからそうはいきません。
当たり前のことかも知れませんが考えるとすごいことです。
それでも旅行者気分で、店までの道のりでは四方へカメラを向けてしまうのですが、気をつけなければいけないのは、周辺に住む方たちは朝も晩も暑い日も寒い日もここで暮らしているということです。
よそから来る人間はそのリアリティに気づいているかがとても重要だと思います。
いつも意識していることはその土地に呼吸のリズムをあわせることと自身の価値基準を捨てること。
そんな作法を確認しながら地図を頼りに歩いた先にdのマークを見つけた時は(本当にあったんだ)と安堵しました。
それからお店の中にお邪魔した時の気持ちといえばなんとも形容し難かった。
それまでの道のりで得た不安の堆積物がきれいに流されていく感覚です。
建物の記憶を断ち切ることなく現代に繋いでいるからか空間の光が損なわれずにとても美しい。
ご飯もビールもケーキもちゃんと美味しい。織物工場だった木構造の空間にカール・ハンセンが置いてある異質な感じ。
礎石のように鎮座する織機は音を立ててダイナミックに稼働し始めるなど。
特にスタッフの方の接客が適切な熱量で本当に心地よかった。
この熱量の具合は本当に難しいと思います。
どうやって思いを伝えているんだろう。
地元の出身の方であることがポイントなのだろうか。
創業者の強烈な個性にそういう人が寄せられた結果なのだろうか。
ここまでかっこよく表現されているのを見ると改めてすごいと思いました。
ラグジュアリーってこういうことなんじゃないか。
いろいろ面倒なことをしてまでもここへ来たかった理由が分かった気がします。
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