9,
2022.06.29
兜町のK5での設えを見てから(染め物)というものに強く心を惹かれました。
均質ではないムラのある色合いは偶然ではなく明確な意図を持って表現されており、手触りの残る美しい仕事でした。
この仕事を見て以来しばらく(染め物)は私の持つ『いつかはやりたい』ボックスに入っていたのですが、このたびは嬉しい機会をいただきまして実現することができそうです。
絶賛進行中ですが、仕上がりが楽しみで仕方ありません。
写真はサンプルで作っていただいたもので、K5での染め物を担当された内田染工場様にお願いしました。
仕事の質を感じさせてくれます。
いつも新人の真似事感覚から逃れられないのは私自身が天性の飽き性であることを否定できず。
でも身体が動く限り死ぬまで何かを作り続けたいと思います。
「ワクワクしなくちゃつまらないでしょう」というのは柚木沙弥郎さんからぽつぽつと発せられる言葉だそう。
もちろん前進する厳しさの合間にあるひとつの感情だとは思いますが、それを埋もれさせずに掘り起こす力をお持ちなのでしょう。
「人はなぜ心を形で表そうとするのか」
これも柚木さんの言葉。
私が自身のスケッチやドローイングだったり大切な方からいただいたものをいまも持っているのは、その時の自分やくださった方の心が表出したものだからかもしれません。
ただの欠片かもしれないけど確かに心の形をした欠片です。
私の身近にもいつもワクワクされている方々がいるのですがこういった先達の方々から常に力をいただいてる感じがします。
世の中の全て、有形無形に関わらずどんなものにも命が宿っていてどんな人でもそれに対してあとから命を吹き込むことができるんだと思います。
無形の『古典』は過去に生きた人から現代を生きる人まで多くの人の命を宿しているから『古典』たり得るのでしょう。
有形のものは残して壊れたら補修、無形のものは壊して再構築してこそ長く続くもの。
面白い世界ですね。
関連記事
