いま考えていること


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2022.08.10

先日都内の、ある日本料理店へお伺いしました。前回お伺いしたのは寒さの残る3月初旬で、私の大切な友人に連れられていったのですがそれ以来二度目の訪店です。

そのときは「山野さんならきっと気にいるお店だと思うから。」という理由で誘っていただきました。

私がお茶について新しいチャレンジを初めたばかりのころで、その門出を祝い、美しい舟の器に料理を設えてくださったものがカウンターに並ぶというものでした。

予約の際に私の情報をお店側へ伝えてくださったのでしょう。ひどく感動したことを覚えています。

その連れて行ってくれた大切な友人も、そのお店には別の方に連れて行ってもらって知ったそうです。これは私は大事なバトンを受け取った気がしました。今回はそのバトンを次の方へお渡しするという勝手な使命感を果たすことが目的のひとつでした。

先日お伺いした時は丑の日にちなみ、「う」のつくものが店内に散りばめられていました。床のお花には蓮の葉と蒲の穂、加えて菊水鉾のちまきが添えられていて涼やかな設えでした。

菊水には菊の葉の露を口にして不老長生を得たとの故事が残っていますが、これは隣の席に座っている方の会社が上場されたということで、末長く続きますようにとの意味合いも含まれているようです。

理由を聞かなければ気づかないこと。でも来る人を想い、精一杯に迎える準備をする心が本当に美しいと思いました。

知らなくても確かに楽しめるのですが、知っていると楽しさがまったく違うということを感じます。なにも私が物知りなわけではなく勉強は生涯に渡って続くもの。

このお店は誰でも行けるお店ではないことは確かで、私も正直予約に覚悟が必要でした。思うのはこの素晴らしい文化を一部の人だけのものにしてしまうのは非常にもったいないということです。多くの人が、遍く触れられるポップな世界を夢見ているわけではありませんが、いまはその一端ですら触れられずひとつの流れを終えることも多いのではないかと思います。

だからもっと若い頃からお茶を取り巻く文化に触れられる環境を作りたいのです。大切なご縁からお茶の薫陶を受けられる機会をいただいた私にできることをしたい。

私の考えを発信していくこともひとつの大事なこと。

これは同時に仲間を探す重要な機会でもあります。私に与えられた機会を受け入れて形にしていくことが今の原動力になっています。


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